特別記事
臨床看護婦の抱える無力感の意味と学習への期待
出口 禎子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.282-286
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900987
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臨床の看護婦たちはなぜ大学に学ぶのか
現在,多くの看護婦が,臨床経験の中であたためつづけてきた問題意識や動機を現実化しようと大学に通っている.また,看護教育に携わる教員たちも,担当領域の専門化を求め,周辺領域の知識を得ようと大学院に学んでいる.
従来からの大学の通信教育や放送大学に加え,一般大学の開放化に伴い,大学で学習したいと希望する看護婦の数はさらに増えつつある.最近では,全国60校余りある看護系大学のうち,43校が専門学校卒業の編入生受け入れを決定した.以前から比べれば,大学で学習しようとする人にとっては選択肢が増えたといえる.しかし,その学習過程を全うする道は,決して平坦ではない.
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