CHECK IT UP 日常ケアを見直そう・35
面会—面会は許可してあげるものなのか—患者や家族にとっての面会の意義を考え直してみよう
小川 圭子
pp.1212-1215
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920915
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その患者にとって,その面会とは
一口に〈面会〉といっても,面会人が家族の場合と一般の見舞い客の場合とは,その趣が違う.また,同じ患者,同じ面会人であっても,その患者のその時の症状(痛みや倦怠感等々)や気分が違えば,その面会の意味合いはおのずと違ってくる.看護者として,面会に意図的にかかわるためには,その面会がその患者にとって,その時にどのような意味合いを持つかを考える必要がある.
まず最初に‘面会の及ぼす影響’について,一般的に眺めてみよう.表に示したように,‘面会’には主として3つの大きな側面がある.それぞれがどのような具体的な形となって表われてくるかを表の右側に示した.
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