連載 医療現場で 在宅で 使う 使える! ホスピタルアロマセラピーのススメ【最終回】
限られた大切な時間を穏やかに過ごすために使うアロマケア
佐藤 玲子
1
Reiko SATOH
1
1医療法人長谷川会湘南ホスピタル薬剤科
pp.341-345
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_341
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はじめに
筆者は地域包括ケアシステムの中で,地域医療にとりくむ医療機関(以下,当院)において病院薬剤師として勤務している.高齢者の緩和医療や終末期医療などにかかわる機会も多くある.急性期病院での積極的な治療を終え,または希望されずに残された時間を過ごす患者を受け入れる機会も少なくない.
当院では15年以上前よりホスピタルアロマセラピーを導入している1,2).
精油を活用することにより通常医療や医薬品では対応が困難な不快な症状に対応し,患者自身や家族が穏やかに過ごすための一助となる場合がある.
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