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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
2. 急性腹症
2)各論 ③腹膜炎を伴う急性虫垂炎(妊婦に重点をおいて)
Acute appendicitis with peritonitis(with emphasis on pregnant women)
齋藤 登
1
N. Saito
1
1獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科
キーワード:
急性虫垂炎
,
腹膜炎
,
妊婦
Keyword:
急性虫垂炎
,
腹膜炎
,
妊婦
pp.524-527
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_524
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要旨
・急性虫垂炎は急性腹症において頻度の高い疾患であり,的確に診断を行う必要がある.
・妊娠中の急性腹症ではもっとも頻度が高く,典型的な徴候・症状を呈しにくいこともある.
・血液検査や画像検査などから鑑別と確定診断へすすみ,妊婦では虫垂穿孔した際に胎児への影響が心配されるので治療のタイミングが重要となる.
・腹膜炎を生じている妊婦では麻酔科,産婦人科,小児科と連携し,十分なインフォームドコンセントのもと緊急手術を躊躇なく行う心構えが必要である.
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