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特集 外科臨床研究・臨床試験―どう計画し,どう取り組むか
II. 各論
4.大腸癌低侵襲手術における臨床研究のデザインと展望
Design and prospects for clinical research in minimally invasive surgery for colorectal cancer
渡邉 純
1
J. Watanabe
1
1関西医科大学下部消化管外科
キーワード:
大腸癌
,
低侵襲手術
,
臨床試験
Keyword:
大腸癌
,
低侵襲手術
,
臨床試験
pp.1223-1229
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1223
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大腸癌の手術治療において,開腹手術から腹腔鏡手術,ロボット手術と新規手術法が開発され臨床導入されると同時に,その短期成績・長期成績が臨床研究によって検討され新規手術法の妥当性が評価されてきた.JCOG0404試験の施行は,現在の腹腔鏡手術の普及の礎となり,REAL試験において,ロボット手術の有用性が示されつつある.また術後合併症軽減の観点からはEsentiAL試験がインドシアニングリーン(ICG)蛍光法による血流評価の標準化に寄与している.本稿では,これらの大腸癌手術治療に対する代表的な臨床研究のデザイン・考え方に関して概説する.
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