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特集 外科臨床研究・臨床試験―どう計画し,どう取り組むか
II. 各論
3.胃癌周術期化学療法における臨床研究のデザインと展望
Future perspective of perioperative chemotherapy for locally advanced gastric cancer
徳永 正則
1
,
小田 豊士
1
,
奥野 圭祐
1
,
谷岡 利朗
1
,
滋野 高史
1
,
川村 雄大
1
,
小郷 泰一
1
,
川田 研郎
1
,
藤原 尚志
1
,
絹笠 祐介
1
M. Tokunaga
1
,
T. Oda
1
,
K. Okuno
1
,
T. Tanioka
1
,
T. Shigeno
1
,
Y. Kawamura
1
,
T. Ogo
1
,
K. Kawada
1
,
H. Fujiwara
1
,
Y. Kinugasa
1
1東京科学大学消化管外科
キーワード:
局所進行胃癌
,
臨床試験
,
周術期化学療法
Keyword:
局所進行胃癌
,
臨床試験
,
周術期化学療法
pp.1217-1222
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1217
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本邦における局所進行胃癌に対する周術期化学療法は,術後補助化学療法が治療開発の中心であった.一方,欧州においては術前・術後補助化学療法が治療開発の中心であり,本邦においてもbulkyリンパ節転移/大動脈リンパ節転移陽性例などの一部の高度局所進行胃癌に対しては,その有効性が示された.現在は,cStageⅢを対象として術前SOX療法の優越性を検証することを目的とした第Ⅲ相試験(JCOG1509)が行われており,2025年3月に登録完了の見込みである.本稿では,これまでに本邦,欧州で施行された代表的な臨床試験の結果を概説するとともに,JCOG1509をもとに臨床研究の考え方,デザイン,および今後の展望を解説する.
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