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特集 肝門部胆管癌の治療戦略update
II. 手術の実際
7.迅速診断における切除断端陽性の意義と対応
Significance and response to positive resection margin of the bile duct on intraoperative frozen section diagnosis
有田 淳一
1
,
千田 修平
1
,
堀江 美里
1
,
佐藤 公彦
1
,
熊谷 健太
1
,
阿部 ゆき
1
,
藤本 博人
1
,
中川 康彦
1
,
渡邊 剛
1
J. Arita
1
,
S. Chida
1
,
M. Horie
1
,
K. Sato
1
,
K. Kumagai
1
,
Y. Abe
1
,
H. Fujimoto
1
,
Y. Nakagawa
1
,
G. Watanabe
1
1秋田大学消化器外科
キーワード:
術中迅速診断
,
胆管断端
,
上皮内癌
,
追加切除
Keyword:
術中迅速診断
,
胆管断端
,
上皮内癌
,
追加切除
pp.1220-1225
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1220
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肝門部領域胆管癌の病変の水平進展の術前診断はむずかしく,R0切除をめざすために胆管断端の術中迅速診断は必須の検査といえる.しかしながら術中迅速診の良悪性の診断も必ずしも精度が高くなく,胆管断端陽性の場合に追加切除を行うことの生命予後への効果は明らかでない.さらに断端陽性要素が上皮内癌であるか浸潤癌であるかにより意味がかわるため,追加切除により手術侵襲が加わることも考え,結果への対応は総合的に判断をする必要がある.
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