Japanese
English
特集 縫合不全と戦う
10.肝胆膵手術の胆管再建における縫合不全発生時の対応
Treatment strategy for anastomotic leak in biliary reconstruction
高橋 智昭
1
,
松山 隆生
1
,
三宅 謙太郎
1
,
藪下 泰宏
1
,
本間 祐樹
1
,
遠藤 格
1
T. Takahashi
1
,
R. Matsuyama
1
,
K. Miyake
1
,
Y. Yabushita
1
,
Y. Homma
1
,
I. Endo
1
1横浜市立大学消化器・腫瘍外科
キーワード:
縫合不全
,
胆汁瘻
,
胆管ドレナージ
,
吻合部狭窄
Keyword:
縫合不全
,
胆汁瘻
,
胆管ドレナージ
,
吻合部狭窄
pp.765-769
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_765
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肝胆膵手術における胆道再建において,縫合不全はいまだ完全に防ぐことのできない合併症である.縫合不全は胆汁瘻や腸液・腸内細菌への腹腔内への漏出の原因となり,その結果,腹腔内膿瘍を併発するため,時に致命的となりうる.治療には適切なドレナージによる感染コントロールが不可欠であり,ドレナージ管理が長期にわたることも少なくない.また,治癒後も晩期合併症として吻合部狭窄やそれに起因する肝内結石をきたすことがあるため,長期的なフォローアップが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022