Japanese
English
特集 縫合不全と戦う
4.食道癌術後縫合不全発生時のドレナージ法
Drainage method for the occurrence of postoperative suture failure in esophageal cancer
藤田 武郎
1
,
大幸 宏幸
2
T. Fujita
1
,
H. Daiko
2
1国立がん研究センター東病院食道外科
2国立がん研究センター中央病院食道外科
キーワード:
食道癌
,
縫合不全
,
経皮経瘻孔ドレナージ
,
PTD
Keyword:
食道癌
,
縫合不全
,
経皮経瘻孔ドレナージ
,
PTD
pp.731-735
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_731
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縫合不全に対する経皮経瘻孔ドレナージ法(percutaneous trasn-anastomotic drainage:PTD)は特殊な器具や技術を使用しない安全で簡便な方法である.臨床的にはもっとも多く経験される吻合部周囲に限局した膿瘍腔を有す縫合不全に対して,PTDは頸部創をわずかに開放し縫合不全と同部より生じた膿瘍腔を「内外瘻化」させることで早期治癒が可能である.また腸瘻が作成されていない症例でもPTDのドレナージチューブに栄養チューブを併走して留置することで,percutaneous trans-esophageal gastro-tubing(PTEG)としての使用も可能となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022