Japanese
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臨床報告・1
内視鏡的切開拡張術にて改善を認めた直腸癌術後縫合不全による吻合部狭窄の1例
Endoscopic incision and dilatation with papillotome and balloon for treating stenotic colorectal anastomosis after anastomotic leakage:case report
岡田 慶吾
1
,
今泉 理枝
1
,
松村 知憲
1
,
松本 裕史
1
Keigo OKADA
1
1羽生総合病院外科
キーワード:
直腸癌
,
縫合不全
,
吻合部狭窄
,
内視鏡的切開拡張術
Keyword:
直腸癌
,
縫合不全
,
吻合部狭窄
,
内視鏡的切開拡張術
pp.841-844
発行日 2009年6月20日
Published Date 2009/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102605
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はじめに
直腸癌においては近年,診断技術とdouble stapling technique(以下,DST)など手術手技の向上に伴い肛門括約筋機能温存手術症例が増加している1).しかし器械吻合による直腸低位前方切除術後の縫合不全は3%あり,その過半数に吻合部狭窄を認めるとされる2).再手術は永久的人工肛門を造設しなくてはならない場合もあり,患者のQOLを著しく低下させ得る3).今回われわれは,パピロトームとバルーンを用いて内視鏡的に狭窄部切開拡張術を施行し,改善を認めた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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