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特集 縫合不全と戦う
9.肝門部で胆管切除を行う膵頭十二指腸切除術における胆管空腸吻合のテクニック
Suture and ligation techniques that minimize bilio-enteric anastomotic failure after pancreaticoduodenectomy with hilar bile duct resection
松井 あや
1
,
平野 聡
1
A. Matsui
1
,
S. Hirano
1
1北海道大学消化器外科Ⅱ
キーワード:
膵頭十二指腸切除術
,
胆管空腸吻合
,
縫合不全予防
Keyword:
膵頭十二指腸切除術
,
胆管空腸吻合
,
縫合不全予防
pp.757-764
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_757
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肝胆膵手術における胆管空腸吻合部縫合不全の発症頻度はそれほど高くない.しかし,ひとたび発症すれば,入院期間の延長はもちろん,再手術やインターベンショナルラジオロジー(IVR)手技を含む複数回の侵襲的処置が必要となることが多く,長期的には吻合部狭窄をきたし,胆管炎から時に生命にかかわる重篤な敗血症にいたることもある.本稿では,特に肝門部胆管-空腸吻合の縫合・結紮手技に焦点をおき,縫合不全を起こさないために注意すべき点について述べた.
© Nankodo Co., Ltd., 2022