Japanese
English
特集 消化管術後合併症―発症要因と対応
2.食道癌術後縫合不全・吻合部狭窄の発症要因,予防対策と対応
Risk factors and prevention for anastomotic leakage and stricture after esophagectomy for esophageal cancer
小柳 和夫
1
,
小澤 壯治
1
,
數野 暁人
1
,
山本 美穂
1
,
二宮 大和
1
,
谷田部 健太郎
1
,
樋口 格
1
K. Koyanagi
1
,
S. Ozawa
1
,
A. Kazuno
1
,
M. Yamamoto
1
,
Y. Ninomiya
1
,
K. Yatabe
1
,
T. Higuchi
1
1東海大学消化器外科
キーワード:
食道癌
,
縫合不全
,
吻合部狭窄
,
再建臓器血流
Keyword:
食道癌
,
縫合不全
,
吻合部狭窄
,
再建臓器血流
pp.710-715
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_710
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食道癌術後の縫合不全は縦隔炎や膿胸などを併発し,術後入院期間の延長や在院死亡と関連する.発症要因としては全身的要因と局所的要因があるが,それぞれに予防策を講じて合併症軽減に努めることが肝要である.特に再建経路と再建臓器の特徴を理解し,臓器血流が障害されないような手術操作が求められる.また,吻合部狭窄の主因は縫合不全である.いずれの合併症も患者の生活の質(QOL)が非常に低下するので,合併症発生時にはすみやかに対応し,積極的に状態改善に努めなければならない.
© Nankodo Co., Ltd., 2019