Japanese
English
特集 縫合不全と戦う
8.下部消化管手術における縫合不全発生時の対応と成績
Treatment strategy and outcome of anastomotic leakage after colorectal cancer surgery
大平 学
1
,
今西 俊介
1
,
松原 久裕
1
G. Ohira
1
,
S. Imanishi
1
,
H. Matsubara
1
1千葉大学大学院先端応用外科
キーワード:
下部消化管
,
縫合不全
,
ドレナージ
Keyword:
下部消化管
,
縫合不全
,
ドレナージ
pp.752-756
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_752
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
下部消化管術後に縫合不全が発生した際に汎発性腹膜炎や再建腸管壊死になっている症例は緊急手術が必要であったが,7割程度の症例で保存的治療が可能であった.また,保存的治療で治癒した症例は永久ストーマ率も低かった.しかし,保存的治療開始後に手術となる症例もあり,腹膜炎が悪化する徴候があれば躊躇なく再手術に踏みきることが重要である.保存的治療の具体的な方法につきドレナージ方法を中心に概説した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022