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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
I. 周術期管理
4. 術後合併症とその対応
1)消化管術後の縫合不全 ②下部消化管の術後縫合不全
Management of anastomotic leakage after colorectal surgery
吉松 和彦
1
,
伊藤 嘉智
1
,
矢野 修也
1
,
北川 集士
1
,
藤原 由規
1
,
上野 富雄
1
K. Yoshimatsu
1
,
Y. Ito
1
,
S. Yano
1
,
S. Kitagawa
1
,
Y. Fujiwara
1
,
T. Ueno
1
1川崎医科大学消化器外科
キーワード:
縫合不全
,
ストーマ
,
ドレナージ
Keyword:
縫合不全
,
ストーマ
,
ドレナージ
pp.453-458
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_453
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要旨
・下部消化管術後の縫合不全は汎発性腹膜炎を惹起すれば重篤な病態となるばかりでなく,大腸癌の予後悪化にもつながる可能性がある.
・そのため,予防対策をbundleとして徹底して行うことが大切である.
・術後の発熱や炎症反応の上昇があれば縫合不全を疑い迅速に検査を行う.
・ドレナージ不良があれば画像ガイド下にドレナージを検討し,腹膜炎をきたしていれば躊躇することなく手術によるドレナージやストーマ造設を考慮する.
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