Japanese
English
連載 初心者のための超音波診断―体外式US・11
下部消化管の描出と所見の読み方
Ultrasonography of the Lower Digestive Tract
本田 伸行
1
,
兵藤 公一
1
,
今井 幸子
2
,
宮本 一郎
3
,
西條 晴美
3
,
廣辻 和子
3
,
稲畑 利彦
3
,
大石 元
4
Nobuyuki HONDA
1
,
Kouichi HYOUDOU
1
,
Yukiko IMAI
2
,
Ichiro MIYAMOTO
3
,
Harumi SAIJO
3
,
Kazuko HIROTSUJI
3
,
Toshihiko INAHATA
3
,
Hajime OHISHI
4
1医真会八尾総合病院放射線科
2奈良県立三室病院放射線科
3医真会八尾総合病院臨床検査科
4奈良県立医科大学腫瘍放射線科
キーワード:
超音波診断
,
下部消化管
,
スクリーニング
,
大腸癌
,
急性虫垂炎
Keyword:
超音波診断
,
下部消化管
,
スクリーニング
,
大腸癌
,
急性虫垂炎
pp.605-612
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900221
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はじめに
消化管の壁肥厚や腸液貯留といった消化管疾患に伴う病的状況は超音波検査(US)にとっては好環境となり,正常では描出困難な部位であっても,疾患が生じることで明瞭に描出できるようになることも多い1,2).USでは,粘膜面の観察を主体としたX線検査や内視鏡検査とは異なる断層情報が得られ,さらに,探触子を当てる圧迫の強さを加減したり,探触子と腹壁の間に指を入れて圧痛点を確認しながらリアルタイムに観察できる利点もある.本稿では,体外式USの対象となる下部消化管の描出法と代表的な疾患の異常像について概説する.
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