Japanese
English
特集 病態に応じた栄養療法の重要性
II. 各論
5.炎症性腸疾患における周術期栄養管理の意義と実際
Perioperative nutrition support in inflammatory bowel disease
志村 匡信
1
,
大北 喜基
1
,
今岡 裕基
1
,
川村 幹雄
1
,
問山 裕二
1
T. Shimura
1
,
Y. Okita
1
,
H. Imaoka
1
,
M. Kawamura
1
,
Y. Toiyama
1
1三重大学消化管小児外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
短腸症候群
,
栄養療法
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
Crohn病
,
短腸症候群
,
栄養療法
pp.1351-1355
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1351
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の代表疾患である潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)ならびにCrohn病(Crohn’s disease:CD)はいずれも本邦が定める指定難病であり,近年の生物学的製剤の発展に伴い内科的治療を継続できる症例が増えてはいるものの,難治例では依然,外科治療が重要な役割をはたす.本稿ではこれまでのエビデンスをもとに,UCならびにCDの術後合併症を軽減するうえでの栄養療法の意義について考察する.またCDの中でも重篤な転機をたどることのある短腸症候群の病態と,予後改善を図るうえで考慮しうる管理についても述べる.
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