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今月の特集 マイクロバイオーム
Microbiomeと炎症性腸疾患
Microbiome and inflammatory bowel diseases
柴田 納央子
1
1早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構
キーワード:
粘膜免疫システム
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
,
腸内細菌叢
Keyword:
粘膜免疫システム
,
Crohn病
,
潰瘍性大腸炎
,
腸内細菌叢
pp.1302-1307
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203163
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Point
●炎症性腸疾患は,腸内細菌のdysbiosisを含む環境因子に,粘膜免疫システムの異常をはじめとした遺伝的素因が加わることで発症する多因子疾患である.
●宿主粘膜免疫システムと腸内細菌叢の連携・相互作用は腸管恒常性の維持に不可欠であり,腸管恒常性の維持は炎症性腸疾患の発症・病態形成に抑制的に働く.
●炎症性腸疾患における腸内細菌叢のdysbiosisとして,Clostridium属の減少や,上皮細胞接着性細菌の増加が報告されている.
●潰瘍性大腸炎,Crohn病それぞれに関連がみられる特定の細菌種が報告されている.
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