Japanese
English
特集 大腸憩室症の診断と治療
II. 各論
5.大腸憩室症がある場合の吻合における注意点
Anastomosis in the presence of diverticulum of the colon:tricks and traps
川村 幹雄
1
,
山本 晃
1
,
今岡 裕基
1
,
北嶋 貴仁
1
,
志村 匡信
1
,
奥川 喜永
1
,
大北 喜基
1
,
大井 正貴
1
,
問山 裕二
1
M. Kawamura
1
,
A. Yamamoto
1
,
H. Imaoka
1
,
T. Kitajima
1
,
T. Shimura
1
,
Y. Okugawa
1
,
Y. Okita
1
,
M. Ohi
1
,
Y. Toiyama
1
1三重大学
キーワード:
大腸憩室症
,
吻合
,
縫合不全
Keyword:
大腸憩室症
,
吻合
,
縫合不全
pp.247-252
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_247
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大腸憩室を有する腸管においては,腸管壁の壁構成成分であるコラーゲンやエラスチンの変化により壁の肥厚・短縮・伸展性の低下などの構造上の変化を生じている.また,憩室症を有する腸管では腸管内圧の上昇・蠕動の異常があることも知られている.一方,憩室の存在が縫合不全のリスクになるという明確なエビデンスはみられず,推奨される吻合法も示されていない.大腸憩室を有する腸管においては通常どおり吻合を行うこととなるが,腸管の短縮・硬化は憩室の吻合部の緊張を生じうることに留意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022