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特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
6.外傷性十二指腸破裂に対する外科治療
Surgical treatment for traumatic duodenal injury
近藤 正人
1
M. Kondo
1
1神戸市立医療センター中央市民病院外科
キーワード:
十二指腸損傷
,
腹部外傷
,
パッチ修復術
Keyword:
十二指腸損傷
,
腹部外傷
,
パッチ修復術
pp.1157-1161
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1157
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外傷性十二指腸破裂は早期発見・早期治療が救命のポイントであるにもかかわらず,炎症が後腹膜に限局し臨床症状が乏しいことから,診断・治療がむずかしく遅れがちである.また,外科的修復術を試みた場合,縫合不全や術後膿瘍などの合併症を生じるリスクが高く,治療に難渋することが多い.
腹部外傷の際には十二指腸破裂が潜んでいないか十分留意することが大切である.外科的修復術の基本は適切な閉鎖手技と腸管内減圧であり,損傷部位,大きさ,破裂の状態に応じて適切な方法を選択することが重要となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022