Japanese
English
特集 十二指腸疾患への外科アプローチ
II. 各論
7.上腸間膜動脈症候群に対する十二指腸空腸バイパス
Laparoscopic duodenal-jejunal bypass for superior mesenteric artery syndrome
吉村 幸祐
1
,
上神 慎之介
1
,
渡谷 祐介
1
,
中島 一記
1
,
平野 利典
1
,
大毛 宏喜
1
,
髙橋 信也
1
K. Yoshimura
1
,
S. Uegami
1
,
Y. Watadani
1
,
I. Nakashima
1
,
T. Hirano
1
,
H. Ohge
1
,
S. Takahashi
1
1広島大学外科
キーワード:
上腸間膜動脈症候群
,
外科治療
,
十二指腸空腸バイパス
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
上腸間膜動脈症候群
,
外科治療
,
十二指腸空腸バイパス
,
腹腔鏡下手術
pp.1163-1167
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1163
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十二指腸水平脚での通過障害をきたす上腸間膜動脈症候群において,保存的治療が奏効しない場合は外科的治療の適応となる.さまざまな術式が諸家により報告されているが,消化管バイパス術は有用でシンプルな術式である.低侵襲な腹腔鏡下手術も可能である.十二指腸空腸バイパスは胃空腸バイパスよりも生理的である一方で,縫合不全を併発した場合は十二指腸液の漏出による病態悪化が問題となる.縫合不全予防のための低栄養状態に対する術前管理や,腹腔鏡下手術における操作性の観点からのポート配置やデバイス,縫合糸の選択に留意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022