特集 腹部外傷の救急手術手技2019
十二指腸損傷の手術
藤田 基生
1
,
入野田 崇
1
,
久志本 成樹
1
1東北大学病院高度救命救急センター
キーワード:
十二指腸損傷
,
解剖学的重症度
,
damage control surgery
Keyword:
十二指腸損傷
,
解剖学的重症度
,
damage control surgery
pp.159-163
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001046
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鈍的外傷による十二指腸損傷は日常的に遭遇する病態ではない。しかし,外傷患者の診療においては待ったなしであり,その治療戦略について熟知しておく必要がある。早期に適切な診断と治療を要する損傷であるが,迅速な治療を要する全層損傷は後腹膜腔に多く,受傷直後の臨床症状や画像所見からは容易に診断に至らないこともある。受傷機転や臨床経過から本損傷の可能性を疑い,受傷後24時間以内の手術介入を心掛けることが死亡率の低下につながる1,2)。
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