今月の主題 炎症性腸疾患と機能性腸疾患─病態の理解と求められる対応
炎症性腸疾患の長期予後とQOLの向上に向けて
炎症性腸疾患からの発癌とサーベイランス
渡邉 聡明
1
1帝京大学外科
pp.857-860
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103336
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ポイント
●潰瘍性大腸炎では,罹病期間が長くなるほど,大腸癌の発生頻度が高くなる.
●累積癌化率は,発症後10年で2%,20年で8%,30年で18%と報告されている.
●サーベイランスにおいてdysplasia(異型細胞)は,癌発見の有用なマーカーと考えられている.
●海外のガイドラインのstep biopsyに対して,本邦では,狙撃生検の重要性が指摘されている.
●狙撃生検を行うためには,色素内視鏡が有用であると報告されている.
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