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特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
7.癌終末期医療における下部尿路障害(尿意の異常・尿閉・失禁)への対応
Palliative care for the lower urinary tract symptoms in the terminal stage of cancer
岸田 健
1
T. Kishida
1
1神奈川県立がんセンター泌尿器科
キーワード:
癌
,
終末期
,
下部尿路障害
,
緩和ケア
Keyword:
癌
,
終末期
,
下部尿路障害
,
緩和ケア
pp.1396-1402
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1396
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下部尿路障害は一般に「排尿障害」と呼ばれ,排尿時の不快な症状や排尿機能が損なわれていることの総称である.「尿が出過ぎて困る(頻尿)」と「尿が出なくて困る(排尿困難)」という正反対の状況が含まれ,さらに排尿時の痛みや失禁など多種多様な症状を伴う.癌終末期においては,さまざまな排尿障害が起こりうるが,排泄行為は人としての尊厳を保つ重要な要素であり,癌の終末期においても適切な診断・治療が必要と考えられる.終末期に起こりやすい排尿障害とその対応について概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021