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特集 薬剤投与と泌尿器科的副作用―泌尿器科医の必須知識
排尿困難・尿閉をきたす薬剤
Urinary retention and dysuria caused by the drugs
木村 和哲
1
Kazunori Kimura
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科臨床薬剤学
キーワード:
薬剤性排尿障害
,
下部尿路障害
,
抗コリン作用
Keyword:
薬剤性排尿障害
,
下部尿路障害
,
抗コリン作用
pp.567-570
発行日 2012年7月20日
Published Date 2012/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102852
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要旨 排尿障害をきたす薬剤としては,蓄尿と排尿を調節する自律神経系に作用する薬剤と平滑筋に直接作用する薬剤もしくは作用機序不明の薬剤がある。特に高齢者は排尿の機能低下や前立腺肥大症などの排尿障害が存在している場合が多く,薬剤性の排尿障害を起こしやすい。排尿障害を起こす可能性のある薬物は,抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン薬,抗うつ薬,鎮痙薬,抗ヒスタミン薬など),膀胱平滑筋弛緩薬,β2アドレナリン受容体刺激薬,鎮咳薬,パーキンソン症候群治療剤,感冒薬などがある。
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