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特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
4.終末期癌患者の呼吸困難への対応
Management of dyspnea in patients with advanced cancer
小原 弘之
1
H. Kohara
1
1廿日市記念病院内科
キーワード:
癌
,
呼吸困難
,
薬物療法
,
非薬物療法
Keyword:
癌
,
呼吸困難
,
薬物療法
,
非薬物療法
pp.1372-1379
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1372
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呼吸困難は「呼吸するときの不快な感覚」と定義されており,癌患者の呼吸困難は,肺癌では特に頻度が高い難治性の症状である.原因の病態に対する直接の治療が可能であれば,まずそれを優先して行い,直接治療が困難な場合は緩和的な治療を選択する.緩和治療では,新しい酸素療法に加えて,薬物療法としてのオピオイド,抗不安薬,ステロイドが中心になる.近年,非薬物療法である送風療法の有用性が明らかになっており,総合的に組み合わせて対処することが重要である.
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