Japanese
English
特集 [臓器別]消化器癌終末期の特徴とターミナルケア
消化器癌の終末期の臨床像
Common symptoms in advanced gastrointestinal cancer
坂本 康寛
1
,
石岡 千加史
1
Yasuhiro SAKAMOTO
1
1東北大学加齢医学研究所臨床腫瘍学分野
キーワード:
終末期
,
癌
,
症状
,
病因
,
緩和治療
Keyword:
終末期
,
癌
,
症状
,
病因
,
緩和治療
pp.1216-1222
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103175
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:消化器癌の終末期臨床像と言っても,その症状は原発巣の部位や転移巣の部位によって多様であることは言うまでもない.消化器癌を含む癌の終末期によくみられる症状とその頻度,ならびに主要な症状である痛み,嘔気,嘔吐,食欲不振,悪液質,倦怠感,呼吸困難,せん妄,便秘について,それぞれの病態生理や病因,治療を解説した.根治不能癌を患っている患者は終末期になるにしたがって,癌による様々な症状に悩まされるようになる.したがって,癌による症状の知識は非常に重要であり,この知識によってわれわれ医療従事者は癌に伴う症状を早期に把握し,治療に結びつけることができるようになる.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.