特集 非侵襲的呼吸管理:NPPV vs. HFNC論争 いま決着のとき
【コラム】終末期におけるNPPV/HFNC—緩和ケアの視点から適応を考える
三好 祐輔
1
Yusuke MIYOSHI
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 緩和ケア内科
キーワード:
終末期
,
NIRS
,
緩和ケア
,
ケアのゴール
Keyword:
終末期
,
NIRS
,
緩和ケア
,
ケアのゴール
pp.516-520
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330170040516
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はじめに
呼吸困難は,終末期の患者が経験する最も苦痛な症状の1つであり,非侵襲的陽圧換気療法non-invasive positive pressure ventilation(NPPV)や高流量鼻カニューレ療法high-flow nasal cannula(HFNC)といった非侵襲的呼吸管理non-invasive respiratory support(NIRS)は,その緩和に有効な手段である。一方で,終末期においては患者本人の意思に反する延命治療となる可能性があり,その使用には依然として議論がある。終末期におけるNIRSのエビデンス,および緩和ケアの基本的な概念をふまえたうえで,これらの治療の適応に関するグレーゾーンについて,患者や家族とどのように話し合うべきかを解説する。

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