Japanese
English
特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
2.治療抵抗性の苦痛に対する鎮静―外科医の知っておくべきこと
Palliative sedation for refractory suffering:essence for surgeons
森田 達也
1
T. Morita
1
1聖隷三方原病院緩和支持治療科
キーワード:
鎮静
,
治療抵抗性の苦痛
,
安楽死
,
midazolam
Keyword:
鎮静
,
治療抵抗性の苦痛
,
安楽死
,
midazolam
pp.1361-1367
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1361
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
鎮静とは,ほかの方法で緩和できない苦痛が終末期患者に生じたときに,鎮静薬を使用することをさす.鎮静は間欠鎮静と持続鎮静に分けられ,さらに後者には調節型鎮静と持続的深い鎮静(continuous deep sedation)がある.苦痛を緩和するために最小の鎮静を用いることが原則であり,調節型鎮静を優先して使用する.鎮静を行うことによる生命予後の短縮効果にはエビデンスがない.鎮静を適切に用いることで患者の苦痛の緩和に貢献することができる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021