Japanese
English
綜説
癌患者における疼痛対策
Analgesic Treatment of Pain in Cancer
武田 文和
1,2
Fumikazu Takeda
1,2
1埼玉県立がんセンター病院
2がん疼痛治療とクオリティ・オブ・ライフに関するWHO指定研究協力センター
1Neurosurgery Clinic. Saitama Cancer Center
2WHO Collaborating Center for Cancer Pain Relief and Quality of Life
キーワード:
鎮痛薬
,
モルヒネ
,
癌疼痛
Keyword:
鎮痛薬
,
モルヒネ
,
癌疼痛
pp.717-724
発行日 1993年9月20日
Published Date 1993/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901021
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どの病期の癌患者の痛みも治療すべきであり,治療できる症状である。痛みを直接対象とした治療は患者を痛みから解放し,quality of lifeの向上を大いに助けるだけでなく,癌病変の治療を行いやすくする。痛み治療の主役は鎮痛薬であり,モルヒネがもつとも重要な役割を果たす。その患者の痛みを消失させる効力の鎮痛薬を選び,患者ごとに最適な量を求め,時刻を決めて規則正しく,できる限り経口投与とし,予知できる副作用の防止策を行うこと,適応に応じて鎮痛補助薬を併用することが,鎮痛薬治療の基本原則である。
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