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特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012
4.皮膚疾患治療のポイント
帯状疱疹関連痛の新たな薬物治療
Management of zoster asscoiated pain
山口 重樹
1
,
北島 敏光
1
,
Donald R. Taylor
2
Shigeki YAMAGUCHI
1
,
Toshimitsu KITAJIMA
1
,
Donald R. Taylor
2
1獨協医科大学麻酔科学教室
2Comprehensive Pain Care, P.C., Georgia, US
1Department of Anesthesiology,Dokkyo Medical University,Tochigi,Japan
2Comprehensive Pain Care, P.C., Georgia, US
キーワード:
帯状疱疹関連痛
,
帯状疱疹後神経痛
,
アセトアミノフェン
,
鎮痛補助薬
,
オピオイド
Keyword:
帯状疱疹関連痛
,
帯状疱疹後神経痛
,
アセトアミノフェン
,
鎮痛補助薬
,
オピオイド
pp.98-103
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103258
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要約 帯状疱疹関連痛(zoster associated pain:ZAP)の治療戦略について,国内外のガイドラインを参考に述べた.ZAPの治療を考えるうえで重要なことは,前駆期から急性期にかけての侵害受容性疼痛,その後の神経障害性疼痛の2つの様相を考えることである.侵害受容性疼痛の様相が強い時期にはアセトアミノフェンを中心に,神経障害性疼痛の様相が出現した際には鎮痛補助薬やオピオイド鎮痛薬を中心に治療戦略を立てることが重要である.一方,従来鎮痛薬の中心であった非ステロイド性抗炎症薬は厳選された患者にのみ選択され,侵害受容性疼痛が存在するときにのみ投与されるべきである.これらの治療戦略によって,以前のように帯状疱疹後神経痛へ移行して著しくquality of lifeが低下する患者が出現することは確実に減ると思われる.
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