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特集 進行直腸癌のベストプラクティス
II. 各論
6.術前CRTと肛門温存手術
Neoadjuvant chemoradiotherapy and anal preserving surgery for lower rectal cancer
藤田 文彦
1
,
赤木 由人
1
F. Fujita
1
,
Y. Akagi
1
1久留米大学外科
キーワード:
術前化学放射線療法
,
直腸癌
,
肛門温存手術
Keyword:
術前化学放射線療法
,
直腸癌
,
肛門温存手術
pp.749-755
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_749
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進行直腸癌に対する術前化学放射線治療(CRT)は欧米では標準治療であるが,近年では本邦においても導入する施設が増えている.術前CRTのメリットは直腸癌の局所制御率と肛門温存率の向上とされる一方で,術後の腸管肛門機能の低下が懸念されている.特に下部直腸癌に対する括約筋間直腸切除術では放射線治療の影響が術後の肛門機能を大きく低下させる可能性があり,個々の患者の状態にあった集学的治療を十分検討することが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020