Japanese
English
特集 内視鏡外科手術における思わぬ合併症と対応法
5.腹腔鏡下直腸手術における血管損傷への対応
Surgical strategy for incidental bleeding during laparoscopic rectal surgery
藤田 文彦
1
,
赤木 由人
1
F. Fujita
1
,
Y. Akagi
1
1久留米大学外科
キーワード:
腹腔鏡
,
直腸癌
,
出血
,
骨盤
Keyword:
腹腔鏡
,
直腸癌
,
出血
,
骨盤
pp.1325-1330
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1325
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
直腸癌に対する腹腔鏡下手術のエビデンスはいまだ不十分であるが,開腹手術と比較して術中出血量が少ないなどそのメリットも期待されている.その一方で出血をきたした場合には,止血に難渋することもある.術前準備として骨盤解剖を十分理解し,画像検査でも血管の走行形態を確認する.出血をきたした際には,ガーゼによる圧迫などにより出血をコントロールし落ち着いて止血の対応を行う.止血困難な場合は,開腹移行も念頭におきながら安全に手術を終了させることがもっとも重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019