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特集 変貌する肝移植—適応拡大・ドナー選択・治療戦略の最先端を知る
overview
HCCに対する肝移植の新展開—国内外の最近の動向
Current status of liver transplantation for hepatocellular carcinoma
嶋村 剛
1
,
後藤 了一
2
,
藤好 真人
2
,
渡辺 正明
3
,
川村 典生
3
Tsuyoshi SHIMAMURA
1
1北海道大学病院臓器移植医療部
2北海道大学病院消化器外科Ⅰ
3北海道大学大学院医学研究院移植外科学分野
キーワード:
肝細胞癌
,
HCC
,
肝移植
,
適応基準
Keyword:
肝細胞癌
,
HCC
,
肝移植
,
適応基準
pp.1029-1035
発行日 2020年9月20日
Published Date 2020/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213041
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【ポイント】
◆HCCに対する肝移植の適応基準として1996年策定のミラノ基準が現在も世界のgold standardである.
◆基準の拡大とより的確な再発予測を意図し,腫瘍径と個数に腫瘍マーカーなど生物学的悪性度を加味した基準が多数報告されている.
◆わが国の生体肝移植の適応要件はミラノ基準内,脳死肝移植はミラノもしくは5-5-500基準(5 cm・5個・AFP 500 ng/mL以下)内となっている.
◆摘出肝の病理組織所見を加味した再発危険群の予測が試みられ,術後免疫抑制療法の工夫などに役立てられている.
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