Japanese
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特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
III. 肝胆膵領域
2. 可及的実質温存をめざした腹腔鏡下Parenchymal-SparingAnatomical Liver Resection
Laparoscopic parenchymal-sparing anatomical liver resection
板野 理
1
,
阿部 雄太
2
,
北川 雄光
2
O. Itano
1
,
Y. Abe
2
,
Y. Kitagawa
2
1国際医療福祉大学消化器外科
2慶應義塾大学外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
機能温存
,
解剖学的切除
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
機能温存
,
解剖学的切除
pp.522-526
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_522
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手術という治療において,不必要な身体ダメージを極力減らすことは永遠のテーマであり,低侵襲手術の二つの側面,①内視鏡手術,②機能温存手術を可能な限り追求する必要がある.特に肝切除術において,肝機能温存は術後肝不全防止のみならず,術後の集学的治療の忍容性,つまり治療成績に直結する重要な要素である.われわれは安全性と根治性を追求した術式として,腫瘍の第3分枝以下のレベルの責任Glisson領域を複数組み合わせた必要最低限の領域を切除する新しいコンセプトの腹腔鏡下肝部分切除.[Laparoscopic Parenchymal-Sparing Anatomical Liver Resection(LaPSAR)]を実行している1).本稿では,その意義,適応および3D画像に基づく術前シミュレーションを用いた具体的方法について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019