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特集 肝切除のコツを知る―出血を少なくするために
腹腔鏡下肝切除の要点
Key techniques for the safe laparoscopic hepatectomy
黒川 剛
1
,
稲垣 均
1
,
野浪 敏明
1
Tsuyoshi Kurokawa
1
1愛知医科大学医学部消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
肝細胞癌
,
ハンドアシスト法
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
肝細胞癌
,
ハンドアシスト法
pp.1029-1033
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100163
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要旨:腹腔鏡下肝切除はいまだ発展途上な治療手段とはいえ,近年の手術機器の発達により,技術に習熟した術者が適応を限って施行すれば,低侵襲で安全な方法である.手術のポイントは,(1)小範囲の切除にとどめること,(2)切離面ができるだけ平面になるように設定すること,(3)切離線を頭に描いてポートの位置を工夫すること,(4)肝切離線に沿ってあらかじめマイクロ波によって肝実質を凝固すること,(5)切離面が広くなる場合はPringle法や片葉のグリソンを一括処理でテーピングし,流入血行の遮断ができるようにすること,(6)症例によってはハンドアシスト法を用いることなどである.一方,大量肝切除における腹腔鏡下手術の是非は今後の検討を要する.
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