特集 どう見える?どう扱う? ランドマークを意識した肝膵内視鏡外科手術
腹腔鏡下肝実質切離における切離線の描き方─demarcation lineとintersegmental / sectional plane
板野 理
1
,
皆川 卓也
1
,
星本 相淳
1
,
篠田 昌宏
1
1国際医療福祉大学医学部消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
解剖学的肝切除
,
inside-out transection
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
解剖学的肝切除
,
inside-out transection
pp.993-999
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003372
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解剖学的肝切除とは,「(肝臓の病変を含む)責任門脈領域をすべて切離する術式Anatomic liver resection(ALR)is defined as the complete removal of the liver parenchyma confined within the responsible portal territory」1)と定義される。しかし,肝臓は3次元構造かつ肝実質はほぼ均一であり,変形しやすい実質をもつため,意図した位置を正確に切離していくことは困難を伴う。とくに,近接した腹腔鏡による視野では細かな解剖把握は容易であるが,方向感覚の喪失による解剖誤認をきたしやすい。
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