Japanese
English
特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
II. 下部消化管領域
1. 結腸におけるreduced port surgery,needle scopic surgeryの役割
Role in colonic surgery of reduced port and needle scopic technique
藤井 正一
1
,
前橋 学
1
,
今井 俊一
1
,
大山 隆史
1
,
板野 理
1
,
吉田 雅博
1
S. Fujii
1
,
M. Maebashi
1
,
S. Imai
1
,
T. Oyama
1
,
O. Itano
1
,
M. Yoshida
1
1国際医療福祉大学市川病院消化器外科
キーワード:
大腸癌
,
単孔式腹腔鏡下手術
,
細径鉗子
Keyword:
大腸癌
,
単孔式腹腔鏡下手術
,
細径鉗子
pp.451-457
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_451
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日本内視鏡外科学会による最新の全国アンケート調査では,大腸疾患に対する腹腔鏡下手術は良性,悪性とも今なお増加の一途である1).一方,2009年ごろより急速に広まった単孔式大腸手術は,同調査によると集計データがある2008年に比し2014年は10倍以上の増加であったが,2015年から減少に転じ2017年は最盛期の60%ほどまで減じている.これは他領域も似た状況で,減少傾向がみられる.このことは単孔式も含めたreduced port surgery(RPS)の適応に関し,単に整容性のためではなく,安全性・妥当性を考慮して運用されているためではないかと推察する.本稿では単孔式を含めたRPSとneedle scopic surgery(NSS)の結腸手術における役割,手技のポイントを述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019