Japanese
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特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
II. 下部消化管領域
2. 結腸の機能的吻合法とは―手縫い端々吻合,三角吻合,機能的端々吻合
Functional aspect of colon anastomosis
山口 茂樹
1
,
平能 康充
1
,
石井 利昌
1
,
近藤 宏佳
1
,
原 聖佳
1
,
鈴木 麻未
1
,
岡田 拓久
1
,
石川 慎太郎
1
,
王 利明
1
,
小原 尚
1
S. Yamaguchi
1
,
Y. Hirano
1
,
T. Ishii
1
,
H. Kondo
1
,
K. Hara
1
,
A. Suzuki
1
,
T. Okada
1
,
S. Ishikawa
1
,
L. Wang
1
,
N. Obara
1
1埼玉医科大学国際医療センター下部消化管外科
キーワード:
手縫い端々吻合
,
三角吻合
,
機能的端々吻合
Keyword:
手縫い端々吻合
,
三角吻合
,
機能的端々吻合
pp.458-461
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_458
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結腸切除の多くに腹腔鏡手術が選択されるようになり,吻合には器械吻合を行う場合が多くなった.機能的端々吻合はその簡便さ,安全性,手術時間短縮の効果とともに保険上も縫合器がカバーされることから,多くの結腸吻合に用いられている.結腸の機能を考えると水分吸収や腸内細菌叢の存在となるが,吻合法による差については明らかなものは提示されていない.しかし機能的端々吻合の形態は,本来の腸管の形状とは著しく異なることも事実である.本稿では結腸吻合法のうち,手縫い端々吻合,三角吻合,機能的端々吻合について再考してみたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2019