特集 大腸外科における低侵襲手術の最前線
右側結腸癌に対するreduced port surgery
栗生 宜明
1
,
中西 正芳
1
,
有田 智洋
1
,
村山 康利
1
,
大辻 英吾
1
1京都府立医科大学消化器外科
キーワード:
右側結腸癌
,
reduced port surgery
,
細径鉗子
Keyword:
右側結腸癌
,
reduced port surgery
,
細径鉗子
pp.1757-1764
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001472
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結腸癌に対する腹腔鏡手術は各臨床試験においておおむね開腹手術に対する非劣性が証明されている。また,実臨床の現場においても,多くの施設で腹腔鏡手術が第一選択となっており,標準手術となりつつある。従来の開腹手術に比べ,腹腔鏡手術の利点はたくさんあるが,なかでも整容性に優れることが挙げられる。当然ながら大腸癌の手術では整容性よりも腫瘍学的に妥当な手術が要求される。そこで当科では,臍部のアクセスデバイスにポートを移動させることで創の数を減らし,細径鉗子を使用することで創長を減らし,かつ技術的には通常の多孔式手術(multi-port surgery;MPS)と同様の操作を行うことで腫瘍学的妥当性を担保するRPS(reduced port surgery)を施行している。
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