特集 大腸外科における低侵襲手術の最前線
急性虫垂炎に対するreduced port surgery
高木 剛
1
,
小林 博喜
1
,
平島 相治
1
,
福本 兼久
1
1西陣病院外科
キーワード:
reduced port surgery
,
単孔式腹腔鏡手術
,
虫垂切除術
Keyword:
reduced port surgery
,
単孔式腹腔鏡手術
,
虫垂切除術
pp.1751-1756
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001471
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悪性疾患とは異なる急性虫垂炎に求められるreduced port surgeryの意義は,手術の安全性はもとより,小さな切開創で手術を行うことによって創部痛を軽減し早期社会復帰させること,そして術後の整容性をこれまで以上に向上させることにあると考える。そのため,単孔式腹腔鏡手術でも切開創が大きなものはreduced port surgeryの恩恵にあずかれない。切開創を小さくした単孔式腹腔鏡手術がreduced port surgeryであり,不必要な皮膚・皮下組織の切開は避ける。reduced port surgery=単孔式腹腔鏡手術と結び付けがちであるが,小さな切開創での単孔式腹腔鏡手術が困難な場合は,細径ポートを併用する手技を行うこともreduced port surgeryとなり得る。当院で行っている小さな切開で行う単孔式でのreduced port surgeryを紹介する。
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