Japanese
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特集 肝胆膵領域における低侵襲手術
11.腹腔鏡下肝切除術の普及への取り組み
Attempt for diffusion of laparoscopic liver resection
金子 弘真
1
H. Kaneko
1
1東邦大学外科低侵襲医療分野
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
肝臓内視鏡外科研究会
,
前向き登録制度
,
保険収載
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
肝臓内視鏡外科研究会
,
前向き登録制度
,
保険収載
pp.1264-1267
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1264
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腹腔鏡下肝切除の導入と検証には紆余曲折はあったが,多施設共同プロジェクト研究などでは,開腹手術に比べ出血量は少なく回復も早く,腫瘍学的予後に大きな差はなかった.さらに同手術の正しい評価と安心・安全な普及を目的に全症例の術前前向き登録制度を開始した結果,その手術死亡率はきわめて低いものであった.腹腔鏡下肝切除が肝切除の全術式に保険収載され,今後肝腫瘍に対する標準治療の一つと位置づけられると考えている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019