Japanese
English
症例
巨大な肝被膜下膿瘍を伴う無石急性胆囊炎に対して経皮的ドレナージ後に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した1例
A case of giant subcapsular hepatic abscess caused by acalculous acute cholecystitis which was treated by laparoscopic cholecystectomy sequentially after percutaneous abscess drainage and percutaneous transhepatic gallbladder drainage
小林 真一郎
1
,
北川 雄一
1
,
藤城 健
1
,
川端 康次
1
S. Kobayashi
1
,
Y. Kitagawa
1
1国立長寿医療研究センター病院
キーワード:
無石急性胆囊炎
,
肝被膜下膿瘍
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
Keyword:
無石急性胆囊炎
,
肝被膜下膿瘍
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
pp.779-782
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_779
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はじめに 急性胆囊炎の重症例において,胆囊壁内膿瘍や胆囊周囲膿瘍を合併することはあるが,肝実質内への穿通による肝膿瘍の併発はまれである.そして,膿瘍が肝被膜下に存在する肝被膜下膿瘍を形成することはさらにまれである1).結石が関与することが多いが,今回われわれは,無石急性胆囊炎に広範な肝右葉被膜下膿瘍を合併した症例に対して経皮的膿瘍ドレナージと経皮経肝胆囊ドレナージ(PTGBD)施行後に,腹腔鏡下胆囊摘出術にて治癒しえた1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018