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特集 胆囊癌NOW
胆囊癌に対する腹腔鏡下胆囊摘出術
Laparoscopic cholecystectomy for gallbladder cancer
加藤 貴史
1
,
草野 満夫
1
,
村上 雅彦
1
,
早稲田 正博
1
,
五藤 哲
1
,
牧田 英俊
1
,
中村 明央
1
,
星野 光典
1
Kato Takashi
1
1昭和大学医学部一般消化器外科
キーワード:
胆囊癌
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
全層胆囊摘出術
Keyword:
胆囊癌
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
全層胆囊摘出術
pp.189-194
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101331
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要旨:胆囊癌に対する腹腔鏡下胆囊摘出術(以下,LC)は,「予期せぬ胆囊癌に対して容認されうる適応」と,「胆囊癌を疑う症例に対する適応」の2つに分けて考えるのが妥当である.予期せぬ胆囊癌では,術後の固定標本の病理組織学的検索により深達度に対応した追加切除を行う必要がある.また,胆囊癌を疑う症例に対するLCでは,胆汁散布による癌細胞播種,切除断端の癌遺残を防止するため全層胆囊摘出術,No12cリンパ節切除などが必要である.いずれの場合も術中または術後の病理診断に応じて,適切な追加根治術を施行するという方針であれば,胆囊癌に対するLCはtotal biopsyの意義において開腹術を越えるメリットがあると思われる.
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