Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した陶器様胆囊の1例
Laparoscopical resection of a porcelain gallbladder:a case report
宇野 泰朗
1
,
川瀬 義久
1
,
荘加 道太
1
,
日比野 壯貴
1
,
松下 英信
1
,
大河内 治
1
Yasuo UNO
1
1公立陶生病院外科
キーワード:
陶器様胆囊
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
Keyword:
陶器様胆囊
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
pp.771-774
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211210
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要旨
症例は65歳,女性.心窩部の違和感を主訴に紹介され受診した.胆囊壁全体に石灰化を伴う陶器様胆囊を認め,待機的に腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.術中所見では,胆囊は硬く周囲への癒着も高度で,胆囊頸部が十二指腸に癒着していた.十二指腸との剝離は困難で十二指腸の一部をリニアステイプラーにて切離したが,腹腔鏡下の手術で可能であった.病理所見では悪性所見は認められなかった.陶器様胆囊は胆囊摘出例の1%程度と稀な病態であり,約10%に癌が合併するとされているが,近年は腹腔鏡下手術によって摘出されている例が多く,症例によっては腹腔鏡下手術も考慮される.
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