Japanese
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特集 腹壁瘢痕ヘルニアの予防と治療
2.腹壁瘢痕ヘルニアの治療法選択
Indication and treatment options for incisional ventral hernia
前田 広道
1
,
岡本 健
1
,
小林 道也
1
H. Maeda
1
,
K. Okamoto
1
,
M. Kobayashi
1
1高知大学医学部附属病院がん治療センター
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
経過観察
,
腹腔鏡
,
メッシュ
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
経過観察
,
腹腔鏡
,
メッシュ
pp.207-210
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_207
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腹壁瘢痕ヘルニアの治療法には,経過観察や単純縫縮術,mesh repairなどがある.アプローチの方法としては前方到達法と,腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術がある.経過観察の安全性は確立されておらず,今後の研究結果の報告がまたれる.腹壁瘢痕ヘルニアに対してはmesh repairが再発抑制に優れているが,メッシュ関連の合併症,特に長期予後を視野に入れた対応が必要である.前方到達法と腹腔鏡アプローチではほぼ同様の安全性で手術が施行できると報告されており,施設においてもっとも安全に行える方法を選択すべきと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018