Japanese
English
臨床研究
腹腔鏡下修復術を施行した腹壁瘢痕ヘルニア症例の検討
Laparoscopic repair of incisional hernias
中川 国利
1
,
深町 伸
1
,
塚本 信和
1
,
小林 照忠
1
,
遠藤 公人
1
,
鈴木 幸正
1
Kunitoshi NAKAGAWA
1
1仙台赤十字病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
,
メッシュ
,
tension free
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
腹腔鏡下ヘルニア修復術
,
メッシュ
,
tension free
pp.951-955
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103642
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要旨
われわれは腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術を過去4年半に14例施行した.平均年齢は72.0歳,平均開腹歴は1.6回で,うち2例は単純閉鎖術後の再発例であった.BMIは平均28.1と肥満例が多かった.瘢痕創からの癒着剝離を全例で要し,うち2例では腹腔鏡下の剝離が困難なため開腹に移行した.使用したメッシュはComposix Kugel Patch®11例,最近の3例ではC-QUR Edge®を用いた.術中に腸管損傷などの合併症はなく,平均手術時間は74.7分であった.術後疼痛は軽度で,術後平均8.8日で退院した.術後平均2年7か月目の現在,ヘルニア再発などの合発症は認めていない.腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術は今後,広く普及するものと思われる.
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