Japanese
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特集 腹壁瘢痕ヘルニア治療up date
Double mesh法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Double-mesh repair in incisional abdominal hernia
佐原 八束
1
,
中嶋 昭
1
,
東海林 裕
1
,
大石 陽子
1
,
川村 徹
1
,
佐藤 康
1
Yatsuka SAHARA
1
1日産厚生会玉川病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
メッシュ
,
double mesh
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
メッシュ
,
double mesh
pp.968-972
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103118
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要旨:腹壁瘢痕ヘルニアの単純閉鎖術は再発率が25~63%と言われており,近年はメッシュを使用した術式が多用されている.われわれは腹壁瘢痕ヘルニアの術式としてメッシュを二重に用いるdouble mesh法を選択している.本術式は前方アプローチからヘルニア門を層々に閉鎖して後鞘の上層,前鞘の上層の2つの層にそれぞれメッシュを留置することで自己組織による腹壁再形成を補強するものである.閉鎖式持続吸引ドレーンを留置し,漿液腫形成を予防する.再発例は21例中1例であり,メッシュ感染例は認めなかった.本術式は腹壁瘢痕ヘルニア修復術の1つとして有用と考えられる.
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