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特集 腹壁瘢痕ヘルニアの予防と治療
3.メッシュを用いた前方到達法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Anterior incisional hernia repair using mesh
竹田 直也
1
,
蜂須賀 丈博
1
N. Takeda
1
,
T. Hachisuka
1
1市立四日市病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
前方到達法
,
メッシュ
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
前方到達法
,
メッシュ
pp.211-215
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_211
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腹壁瘢痕ヘルニアは,腹部手術後における合併症の一つで,開腹創における筋膜の離開によって腹腔内容が腹膜とともに脱出する疾患である.従来よりさまざまな種類の修復術が行われてきたが,術後再発率が高く,時に重篤な合併症を呈することがある.当科では,Rives-Stoppa法に準じretromuscular-preperitonealに人工素材のメッシュを挿入し,tension-freeを保持しつつ,筋膜欠損部に連続した肉芽形成をうながす前方到達法を基本術式としている.また,ヘルニア門の部位と大きさによって手術方法を明確に細分化した基準を設定しており,いずれの術式でも良好な成績を得ている.腹壁瘢痕ヘルニアに対するメッシュを用いた前方到達法は,第一選択術となる有用かつ基本的な腹壁瘢痕ヘルニア修復術である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018