Japanese
English
特集 肛門疾患の診かた,治療法
II. 肛門疾患の治療
4.痔瘻の診断と治療
Diagnosis and treatment of anal fistula
加川 隆三郎
1
,
荒木 吉朗
1
,
友井 正弘
1
,
高橋 知子
2
R. Kagawa
1
,
Y. Araki
1
,
M. Tomoi
1
,
T. Takahashi
2
1音羽病院
2亀田総合病院消化器外科
キーワード:
痔瘻
,
超音波
,
MRI
,
seton
Keyword:
痔瘻
,
超音波
,
MRI
,
seton
pp.1324-1330
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1324
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痔瘻の診断でもっとも重要なのは,視・触診ならびに肛門指診である.坐骨直腸窩痔瘻や骨盤直腸窩痔瘻などの深部痔瘻は,その進展様式により独特の触診所見を呈する.経肛門超音波検査や肛門部MRI検査は診断を確実とし,さらに根治手術に必要な情報を得ることができる.後方のⅡ型痔瘻には開放術式が行われることが多いが,minimal seton手術はあらゆる方向のⅡ型痔瘻,およびそれに類縁する痔瘻に適応可能で,再発や機能障害もほとんどない術式である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018