Japanese
English
特集 肛門疾患の診かた,治療法
II. 肛門疾患の治療
5.高位筋間膿瘍,痔瘻の外科治療
Surgical treatment of anal fisutula with high intersphincteric extension
野明 俊裕
1
T. Noake
1
1くるめ病院
キーワード:
高位筋間膿瘍
,
高位筋間痔瘻
,
外科治療
,
経直腸的ドレナージ
Keyword:
高位筋間膿瘍
,
高位筋間痔瘻
,
外科治療
,
経直腸的ドレナージ
pp.1331-1334
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1331
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高位筋間膿瘍は歯状線より口側の筋間に膿瘍を形成したもので,一般的に肛囲皮膚に発赤や腫脹をきたさないため診断困難な場合が多い.触診で直腸後壁側を主体とした弾性軟な腫瘤として触知し,圧痛を伴う.ドレナージに際しては局所麻酔では困難で,腰椎麻酔または硬膜外麻酔が望ましい.筋間から直腸側へドレナージを行い十分排膿させる.肛門挙筋を介して会陰側にドレナージを行うと,新たな痔瘻を形成し難治化するので注意を要する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018